最近では、格安スマホのテレビCM等の宣伝広告が増え、格安スマホや格安SIMというキーワードの認知度も上がってきました。昨年から格安スマホの普及率が伸びている状況ですが、下記の注目すべきポイントがあります。

(1) 事業者の選択肢が増えている。
格安スマホは、大手携帯電話会社の通信網を利用するMVNO(仮想移動体通信事業者)が主に展開していますが、最近ではソフトバンクが自社ブランドとして展開する「ワイモバイル」やKDDIグループの「UQコミュニケーションズ」がテレビCMでも注目を集めています。

(2) 利用料金の低価格化
今まで大手携帯電話会社では1人当たり月額約6,000~8,000円の利用料金が必要でしたが、格安スマホの場合は1人当たり月額約2,000~3,000円と半額以下で利用できるようになってきました。格安スマホでは、通話定額と従量制を選択できるので、利用する用途に合わせて料金設定ができるメリットがあります。会社の複数の社員が格安スマホを使用する場合、毎月の経費を大幅に下げることができるようになります。

(3) 端末の性能
iPhone7や1~2万円のアンドロイド端末の普及モデル、防水機能やワンセグ対応、指紋認証の高機能モデルまで幅広く対応可能となってきました。

(4) カウントフリー
最近ではLINEやフェイスブック、ツイッター、インスタグラム等のSNSの利用者も増えてきました。付加サービスでの差別化のため、SNSの通信をデータ使用量に計上しない「カウントフリー」というサービスが出てきました。インターネットやメールの利用、各種アプリの利用、動画・音楽配信の利用時は通信量がカウントされますが、SNSを日々利用しているユーザーにとっては魅力的なサービスとなります。

(5)リアル店舗の増加
格安スマホを店頭で直接申し込めるリアル店舗が増えてきました。直営店だけでなく、家電量販店やショッピングモールに専用コーナーが設けられています。格安スマホやSIMを、店舗にて直接受け取ることができるので受付スタッフと相談しながら端末やプランを決めることができるメリットがあります。

上記のようなメリットを活かし、格安スマホに乗り換えたいという方も増えていますが、乗り換えをスムーズに行うためには確認すべきポイントもいくつかあります。

手持ちのスマホから格安スマホに乗り換える場合、スマートフォンに挿入されているSIMカードを新しいSIMカードと入れ替えて使用できるかどうかは契約している携帯電話会社によって決まります。
ドコモの端末なら、ドコモ回線の新しいSIM(シム)をそのまま挿入すれば利用できるようになります。auとソフトバンクは、他社のSIMが使えない状態のSIMロックを解除する必要があります。SIMロックを解除した端末は、携帯電話各社の回線のSIMを利用できますが、各社で周波数帯域(バンド)が異なるため、端末とSIMで使用する周波数帯域が合わないと通信エリアや速度に支障が出ます。
そのため、端末と同じ携帯電話会社の回線のSIMを選択するのが安心です。iPhoneだけは、ドコモ、au、ソフトバンクすべての周波数帯域に対応します。
SIMロックの解除は、2015年5月以降発売の端末で、購入後約180日経過していることが条件となりますので、現在お使いの端末の購入時期を確認する必要があります。

格安スマホにすることにより通信料金が安くなりますが、なぜ、安くなるのかが気になるところだと思います。大手携帯電話会社より安くなる理由は、MVNO(仮想移動体通信事業者)が自社で携帯電話回線を持っていないことにあります。ドコモやauが全国展開している通信網を使用しているため、インフラ投資が少ない分、通信料金を安くすることができています。しかし、通信回線の容量や通信制御の方法に違いがあるため、時間帯によって速度の違いが出るというデメリットもあります。

格安スマホに乗り換えることによるメリット、デメリット、データの移行方法は次回のコラムにて紹介します。